丸紅は7月19日、General Electric 社(GE)及びPT Hutama Karya (Persero)社(HK)と共同で、インドネシア国有電力会社PT PLN(Persero)社(PLN)の100%子会社であるPT Indonesia Power(Persero)社(IP)より、タンバロロック複合火力発電所Block 3案件に関わる一括建設請負契約を7 14 日に受注したと発表した。案件はIP による過去最大規模の開発案件で、出力は約780MW、総受注額は約410 億円となる。
同案件はインドネシア中部ジャワ州スマランに位置する既存発電所に新規複合火力発電所を建設するもの。設計、調達から土木・据付工事、試運転までを手掛けるフル・ターンキー契約で、2020年中の完工を予定している。ガスタービン・蒸気タービン、発電機等の主要機器はGE が納入し、土木工事をHK が担当、排熱回収ボイラーを含む関連補機の調達や据付工事等を丸紅が取りまとめる。
同案件は丸紅がGEと初めて共同で取り組む大型複合火力発電所建設(EPC*)案件であり、今後も良好なパートナーシップを発展させていく。
丸紅はこれまでに全世界で約110,000MW の発電所建設に携わり、インドネシアにおいては同案件を含め合計約7,600MWの発電所建設実績に加え、IPP(**)事業においても約1,500MW の持分発電容量を有している。堅調な経済成長下で逼迫する電力需要に対応すべく発電設備増強が数多く計画されている同国では、IP 含むPLN 子会社が発電所を開発する案件が増加していく見込みであり、同案件を通じてIPとの良好な関係を維持・発展し、今後も建設・運営の両面から発電所設備増強への貢献を目指す。
(*) EPC : Engineering Procurement Construction の略。
(**) IPP:Independent Power Producer の略。独立系発電事業者。
<案件概要>
案件名:Tambak Lorok Combined Cycle Power Plant Block 3 Project
客先/資金:IP/契約金額の30%:自己資金、契約金額の70%:ECA ファイナンス(スイスECA(SERV)を検討中)
プラント構成:ガス焚き複合火力発電所一式約780MW(ガスタービン、排熱回収ボイラー、蒸気タービン、発電機)×1系列
受注金額:約410 億円
建設予定地:インドネシア中部ジャワ州スマラン