明電舎は7月13日、インドにある変圧器製造・エンジニアリング会社であるプライム明電(以下PML)が11日、インドのアンドラ・プラデ-シュ州電力会社へ400kV315MVAの変圧器を出荷したと発表した。同製品は、明電グループで製造する変圧器では最大電圧クラス。今回の実績により、インドの電力市場へのさらなる事業拡大が見込まれる。
従来PMLでは中形変圧器の生産を主体としてきたが、変電需要の増加が見込まれるインドでの事業拡大を目的に、400kVの大形変圧器の生産体制を整えた。400kV変圧器は、PMLとして州電力会社へは初出荷、また2017年3月に定格容量270MVAを発電会社に初納入したことに続いて2台目の実績となり、今後の超高圧大形変圧器の拡販が期待できる。
現在、世界の変電機器市場はグローバルメジャー企業とローカル企業がシェアを占有している。明電舎は、PMLのインド立地条件の優位性と今後の事業拡大の加速を目的に、2016年6月にPML株式の追加取得を行い子会社化した。インドの変電設備は今後も継続的な伸びが期待できることに加え、明電グループのネットワークを最大限活用しASEAN地域やアフリカ市場への拡販も目指していく。
変圧器種類:単巻変圧器
相数:3
周波数(Hz):50
定格電圧(kV):400/220/33
定格容量(MVA):315/315/105
冷却方式:送油風冷式
<プライム明電 概要>
会社名:Prime Meiden Limited
所在地:ハリナヤ州グルガオン
代表者の役職・氏名:社長・五十嵐 和巳(いがらし かずみ)
事業内容:電力用変圧器製造および変電EPC
設立年月日:2014年4月1日
従業員数:425名(2016年12月末日現在)