三菱電機、FAシステム事業拡大に向け名古屋製作所「第二FA開発センター」が竣工

 三菱電機は7月12日、名古屋製作所(愛知県名古屋市)内に建設していたFA(ファクトリーオートメーション)機器の開発・設計棟「第二FA開発センター」が竣工したと発表した。順次稼働を開始し、FAシステム事業の規模拡大に対応する。

 近年、製造業ではIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を活用した生産性・品質の向上への取り組みが加速している。三菱電機は、名古屋製作所内に2001年に竣工したFA開発センターに加えて、今回、新たに「第二FA開発センター」を竣工し、次世代のものづくりを実現する統合ソリューション「e-F@ctory」を構成するFA機器(シーケンサ、表示器、サーボ、インバーターなど)の製品力強化や、e-F@ctory Alliance(イーファクトリー アライアンス)におけるパートナー製品を含めた相互の連携強化に向けて開発・設計環境を整備する。

 また、パートナーと三菱電機FA機器の動作検証を行う共同開発ルームを開設し、一体となって生産性・収益性向上のための課題解決に取り組むなど、さらなる顧客満足度の向上とFAシステム事業の拡大を目指す。

ニュースリリース

<FA開発センターの概要>
所在地:愛知県名古屋市東区矢田南五丁目1番14号(名古屋製作所内)
建築面積:約4,800㎡(延床面積約31,400㎡)
構造:鉄骨造、地上7階建
主な建物用途:FA機器の開発・設計・評価、共同開発ルーム
投資額:約100億円
環境・省エネ対策:e-F@ctory(イーファクトリー)(※1)を活用したエネルギー管理システム/CASBEE名古屋(※2)(建築物環境配慮制度)で最高評価Sランクを取得

※1 e-F@ctoryとは、FA技術とIT技術を活用し、開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減するFA統合ソリューション提案

※2 CASBEE名古屋とは、名古屋市が条例に基づき、建築物の環境配慮措置の届け出を定めた制度。環境配慮措置の評価にCASBEE(R)(キャスビー:建築環境総合性能評価システム)をベースとしたツールを使用