京セラドキュメントソリューションズ、カラートナーコンテナの全自動化ラインを導入した新工場が完成

 京セラドキュメントソリューションは6月30日、三重県・玉城工場(三重県度会郡玉城町)の敷地内に、昨年7月に着工した第7工場が完成、このほど完全自動化生産を達成し、開業したと発表した。

ニュースリリース

 玉城工場では主にプリンターや複合機の消耗品であるカラートナーの生産を行っている。第7工場ではカラートナーコンテナ(消耗品)の生産を、樹脂成形・組立・トナー充填・梱包までの全工程を全自動で行う。第7工場の稼働により玉城工場でのカラートナーコンテナの生産能力を、2020年には現在の2倍以上に拡大する予定。

 生産性が高い完全自動化ラインの導入によって、消耗品であるトナーコンテナの徹底的なコストダウンを図ると共に、国内生産の競争力を高めていく。また、高騰する海外生産拠点の人件費等に影響を受けにくい生産体制を構築することで、顧客にリーズナブルな製品・サービスの提供を行っていく。

 さらに、品質、ラインの稼働状況など工場内のさまざまな情報を見える化し、その中で収集したデータを自動的にフィードバックするなど、製造業におけるIoTを活用したスマートファクトリーへの取り組みを積極的に進めていく。

 製品の開発、設計、試作、生産機能を有している玉城工場は、中国やベトナムに保有する同社の海外工場に対して技術指導、技術支援などものづくりノウハウの指導役を担うマザー工場として、より生産性の高い工場を目指す。また、地元三重県内の産業活性化や地域社会の発展にも更なる貢献をしていくとしている。

<第7工場概要>
名称:京セラドキュメントソリューションズ㈱ 玉城工場 第7工場
建設地:〒519-0497 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704-19
投資総額:約13億円
建設面積:3,621㎡(鉄骨1階建て約51×71m)
着工:2016年7月
量産開始:2017年3月(完全自動化6月)
生産品目:トナーコンテナ(消耗品)