ジェイテクト、モロッコに電動パワーステアリング生産拠点/31億円投資

 ジェイテクトは6月28日、モロッコで同社初めての生産拠点「JTEKT AUTOMOTIVE MOROCCO S.A.S. (JAMO)」を2017年9月に設立することを決定したと発表した。今後、自動車部品の需要が飛躍的に伸びる期待が高まるモロッコで、JAMOは電動パワーステアリングの生産・供給により、各メーカーのニーズに、迅速かつ的確に応えていく。

 これまで日本をはじめ、世界各地で培ってきた電動パワーステアリングの技術、生産ノウハウを活かし、安定した高品質の製品を生産し、北アフリカ地域を中心とした自動車産業の発展に貢献していく。

 今後については、同社初の北アフリカでの生産拠点を足がかりとして、市場に期待されている省エネルギー性に秀でた製品を在モロッコの顧客、あるいは北アフリカ並びに中東のマーケットにご提供できるように活動を進めていく。また需要の拡大に伴い、拠点の強化を図るとともに現地開発区と連携し、ローカルサプライヤの発掘・育成を推進し、モロッコの発展に資する活動を展開していく。

<新工場の概要>
会社名:JTEKT AUTOMOTIVE MOROCCO S.A.S.(JAMO)
所在地:モロッコ王国 タンジェ州 タンジェ オートモーティブ シティ内
設立:2017年9月
資本金:9,600千ユーロ(約12億円)
出資比率:JTEKT EUROPE S.A.S.(およびJTEKT AUTOMOTIVE LYON S.A.S.) 100%
投資額:約31億円
社員数:約60人(開始時点)
生産能力:約23万台/年(開始時点)
敷地面積:約65,000㎡
建屋面積:約11,000㎡
工場竣工:2019年2月(予定)
生産開始:2020年央(予定)
事業内容:電動パワーステアリングシステムの製造・販売