千代田化工、アメリカ船級協会よりFloating LNG Power Plant概念設計のAIPを取得

 千代田化工建設は6月21日、同社の持つLNG気化技術及び中古LNG船を活用したFloating LNG Power Plantを開発し、2017年5月29日に、アメリカ船級協会(ABS)よりAIP(Approval In Principle:概念承認)を取得したと発表した。

  千代田化工建設はEPCコントラクターとして国内のLNG(液化天然ガス)受入基地建設ではNo.1のシェアを誇り、またLNG液化設備においても過去10年間で世界の40%のシェアを持ち、浮体式液化天然ガス設備(FLNG)にも挑戦してきた。

 今回、千代田化工建設はこれらの実績と経験をもとに、浮体式LNG発電分野への進出を果たすべく、Floating LNG Power Plantの概念設計を行ってきた。

<千代田化工建設のFloating LNG Power Plantの特長>

1.余剰となりつつあるLNG船を、小規模(~72MW)から中規模(~400MW)の発電設備を備えたFloating LNG Power Plantに改造することで、低コスト・短納期で発電設備を提供することが可能となる。

2.電力を直接陸側に供給することにより陸側でのLNG受入基地や発電設備といったインフラの整備及び土地の取得が不要で、島嶼部などの遠隔地においてもLNG発電設備を提供することが可能となる。 天然ガスは、環境にやさしいクリーンエネルギーとして近年急速に需要が拡大している。

 千代田化工建設は、今回開発したFloating LNG Power Plant を、LNGバリューチェーンソリューションの一つとして、高い信頼性とともに提供する。