■日本企業によるKalselteng 2石炭火力発電所向け設備の輸出を支援
国際協力銀行(JBIC)は6月20日、インドネシア国営電力会社(PT PLN(Persero)、以下PLN)との間で、融資金額約101億円及び約53百万米ドル(いずれもJBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行との協調融資によるもので、同行の融資部分に対しては、日本貿易保険(NEXI)による保険が付保される。協調融資総額は約169億円及び約89百万米ドル。
本件は、PLNがカリマンタン島南カリマンタン州においてKalselteng 2石炭火力発電所(100MW×2基)を建設するにあたって、伊藤忠商事等より、ボイラー(IHI製)及び蒸気タービン発電機(富士電機製)等設備一式を購入するための資金を融資するもの。
インドネシアでは、経済成長に伴い急増する電力需要に対応するため、35ギガワットの電源を整備する「35ギガワット新規電源開発計画プログラム」を推進しており、同発電所も同電源開発計画に位置付けられている。融資は、JBICが日本企業による発電機器一式の輸出を支援することにより、日本企業の国際競争力の維持・向上に貢献するとともに、インドネシアにおける安定した電力供給による経済発展にも貢献することが期待される。