東電FPと中部電力、燃料受け入・貯蔵・送ガス事業および既存火力発電事業のJERAへの統合に係わる合弁契約書を締結

 東京電力ホールディングスの100%子会社である東京電力フュエル&パワーと中部電力は6月8日、燃料受入・貯蔵・送ガス事業および既存火力発電事業の株式会社JERAへの統合に係る合弁契約書を締結したと発表した。
 両社は2017年3月28日付で既存火力発電事業の統合に係る基本合意書を締結し、事業統合に向けた詳細な検討と協議を進めてきた。その結果、「統合後のビジネスモデルの大枠・統合効果」および「JERAの事業活動を制約しない措置の詳細ルール」等について合意に至り、このほど合弁契約書を締結した。
 統合後、JERAは「国内発電事業の競争力強化」や「新たな事業領域での収益拡大・JERA既存事業とのシナジー」等の方策を進め、統合後5年以内に年間1,000億円以上の統合効果創出を目指していく。
 これらの効果を活用し、新たに創設される国内の電力市場等において公正な競争活動を展開するとともに、JERAを国際エネルギー市場で競合他社と互角に戦うことができるグローバルなエネルギー企業体に成長させていく。また、こうした取り組みを通じて、国際競争力のあるエネルギーの安定供給と両社グループの企業価値向上を実現していく。
 今後、両社は、2019年度上期の事業統合を目指し、対等・互譲の精神に基づき、詳細な協議と必要な手続きを進めていく。また、東京電力グループは統合を通じて福島復興に貢献していく。