堀場エステック、韓国に流量制御機器の新拠点

堀場エステックグループは、韓国のソウル市から南に約40キロに位置する龍仁(ヨンイン)市に半導体などの生産工程で使用されるガス・液体の流量制御機器(以下、マスフローコントローラー)を主に生産・販売する新拠点を完成させ、旧社屋から移転したと発表した。

同拠点は、堀場エステックのグループ会社、堀場エステック・コリア社の新拠点で、設計、生産、販売、サービス部門が新社屋に移転した。昨今、他国と同様に韓国においても半導体企業の設備投資が活発化してる。今後の需要拡大に対応するため、生産能力の強化と、将来におけるエンジニアの増員、教育のためにも施設を増強し、今後に向けてビジネスの拡大を加速させる。

また、半導体分野の機器以外にも環境分野に関する水質計測機器などの販売やサービスも行う重要拠点として、5事業全てのイノベーションの発信地となることを期待している。

■堀場エステックのビジネスについて

堀場エステックは京都市南区に本社を置き、国内5か所のセールスオフィスと、本社および熊本県の阿蘇工場で主にマスフローコントローラーや液体材料気化システム、真空計測・ガスモニターの生産を行っている。海外は、アメリカと中国に生産・販売拠点、台湾、シンガポール、ヨーロッパ内4か所に販売拠点があり、今回、韓国においては、ソウル市から南に約40キロにあるIT関連の企業集合地域、龍仁(ヨンイン)市に、移転した。移転の背景は、半導体メーカーでの設備投資の増加により半導体製造装置の需要は拡大を続けている。これにより、半導体製造装置のキーコンポーネントであるマスフローコントローラーの需要も増加をしている。このような需要拡大に応じ、また、顧客からのニーズに迅速に対応するために、クリーンルームの拡張や設備をそろえた社屋を完成させた。

■新拠点の主な機能

<新拠点の概要>

建物名称:HORIBA STEC KOREA

建築場所:16878. 98, Digital valley-ro, Suji-gu, Yongin-si, Kyunggi-do

建築工期:2016年2月着工 2017年3月31日竣工

稼動日:2017年4月1日