■3月受注は8,225億8,300万円で前年同月比28.6%減
日本産業機械工業会が5月15日発表した「産業機械受注状況」によると、2016年度の産業機械受注高は総額5兆944億円(前年度比6.7%減)となった。内外需ともに減少して2年連続前年度を下回った。
うち内需は3兆4,587億円(4.6%減)で4年ぶりの前年度割れ。内需のうち民需製造業向けは1兆1,219億円(10.3%減)と4年ぶりに前年度を下回った。民需非製造業向けは建設、電力の減少で1兆3,025億円(9.4%減)と4年ぶりに前年度を下回った。官公需は地方公務の増加で7,198億円(12.3%増)で、2年ぶりに前年度を上回った。代理店は3,142億円(6.1%増)と2年ぶりに前年度を上回った。
内需で増加した機種は、化学機械(冷凍含) (5.1%増)、タンク(123.0%増)、プラスチック加工機械(5.7%増)、変速機(7.4%増)、その他機械(9.3%増)の全12機種中5機種。
外需は中東、南米の減少で1兆6,357億円(10.7%減)と2年連続で前年度を下回った。外需で増加した機種はボイラ・原動機(36.7%増)、プラスチック加工機械(1.4%増)、運搬機械(44.6%増)、変速機(5.5%増) 、その他機械(36.3%)の5機種。
主要約70社の産業機械輸出契約高は、中東、南アメリカの減少で1兆5,370億円(前年度比10.1%減)となった。うち単体機械はアジアの増加で1兆3,839億円(5.3%増)。プラントはアジア、中東の減少で1,530億円(61.3%減)。
なお、3月単月の産業機械受注高は8,225億8,300万円(前年同月比28.6%減)。うち内需は5,402億9,800万円(前年同月比24.8%減)となった。
内需のうち製造業向けは5.0%減、非製造業向けは36.5%減、官公需向けは19.2%減、代理店向けは4.5%減。内需で増加した機種は鉱山機械(45.9%増)、タンク(316.0%増)、送風機(36.1%増)、変速機(148.4%増)、金属加工機械(54.9%増)の5機種。
外需は2,822億8,500万円(35.0%減)。うちプラントは5件、215億5,900万円(前年同月比87.9%減)となった。単体機械で増加した機種は、ボイラ・原動機(90.7%増)、タンク(195.0%増)、プラスチック加工機械(110.2%増)等9機種。
また3月単月の産業機械輸出契約高(主要約70社)は2,716億4,600万円(35.8%減)。プラントは5件、215億5,900万円(87.9%減)。単体は2,500億8,700万円(2.2%増)。地域別構成比は、アジア78.5%、北米10.55%、オセアニア3.5%、欧州3.0%、中東2.7%の順。