カルビー、京都工場内に生産棟を建設し2018年夏に稼働開始予定

カルビーは5月10日、「フルグラ」の国内外の需要拡大に対応し、京都工場内に新生産棟を建設すると発表した。2018年夏に稼働開始を予定している。建屋建設及びライン設置の投資額は約70億円で、稼働開始により、「フルグラ」の年間総生産能力は約530億円となる。

「時短需要」や「減塩」といった健康志向の高まりを背景に、昔ながらのごはんやパン食に加え、第3の朝食としてグラノーラ(※)の市場規模は国内外でさらに広がると予測している。それらの需要に対して安定供給を目指すため、既存の清原工場(宇都宮市)に加えて、今年8月には新たな生産拠点として北海道工場(千歳市)が稼働を開始予定。さらに今回、3拠点目として京都工場内に新たに「フルグラ」の生産ラインを2ライン設置することを決定した。

同社は、朝食事業をスナック菓子事業に続く「第2の柱」と位置づけている。今後は品揃えを拡大し、「フルグラ」ブランドを強化していく。京都工場の新生産拠点では、販売好調な「800gフルグラ」を始めとして京都発の新たな商品展開も視野に入れながら、生産体制の拡充に対応する。北海道工場に続き、京都工場で生産した「フルグラ」を世界へ展開していくことを目指す。

※グラノーラは、麦や玄米といった穀物加工品とココナッツ、ナッツなどを蜂蜜等のシロップや植物油を混ぜて焼き固めたシリアル食品。

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