JFEスチールは5月8日、出資するバイヤウェン・コール社が、豪州クイーンズランド州政府に認可申請中の採掘権のうち、新たに2つの鉱区で採掘権を4月に取得したと発表した。これを受けてプロジェクトのパートナーである豪Qコール社と開発工事に着手することを合意した。早期に開発を進め、2018年初旬の出荷を目指す。
バイヤウェン炭鉱は、豪州クイーンズランド州北東部のボウエン地区に位置している。同炭鉱で主に生産されるのは、良質なコークスの製造に不可欠な強粘炭であり、加えて広い鉱区・恵まれた採掘条件を生かした大規模露天掘り操業が可能なため、コスト競争力があることが特徴。
今後、Qコール社と共にプロジェクトの開発を進め、高品位原料炭の長期安定確保を図るとともに、原料炭マーケットの安定化にも寄与していくとしている。
【バイヤウェン炭鉱プロジェクトの概要】
1.所在地 : 豪州クイーンズランド州北東部ボウエン地区
2.運営会社 : バイヤウェン・コール社(Qコール社85%、当社15%)
3.生産計画 : 年産10百万㌧規模に拡張を進めていく予定
4.積出港 : アボットポイント港(炭鉱より約190㌔)
5.当社参画 : 2009年12月
【Qコール社の概要】
1.社名 : QCOAL PTY LTD
2.本社 : 豪州クイーンズランド州 ブリスベン市
3.社長 : クリストファー・ウォリン(Christopher Wallin)
4.主要事業 : 鉱山業、探鉱
【プロジェクト所在地】