TOTOは4月28日、タイ工場(TOTO (THAILAND) CO., LTD.)敷地内に、新たに衛生陶器生産工場(TOTOタイランド第2工場(仮称))を建設すると発表した。
これまでの地産地消の生産体制に加え、アジア・オセアニア地域を世界の供給基地として生産体制を充実させる。建設にあたっては2014年に策定した「TOTO グローバル環境ビジョン」に基づき、エネルギー効率の高い最新のトンネル窯の導入や、再生水利用による工場排水ゼロを目指した取組み等、TOTO グループの最新の技術とノウハウを結集し、環境に優しいグリーンファクトリーを実現する。
TOTOは現在タイにおいて高付加価値の提案を軸とする販売網を構築し、著名物件の採用活動強化を推進している。2017年3月にはバンコク市内に専門家向けショールーム「TOTO テクニカルセンターバンコク」を開設し、東南アジア地域の高級物件を手がけるデベロッパーや設計事務所など建築専門家に向けた提案を行っている。新工場の建設により世界の供給基地としての機能を果たすとともに、タイ国内での安定した供給体制を構築し、高級ブランドのイメージ浸透を図っていく。
新工場は衛生陶器の量産工場と位置付け、便器・洗面器を中心とした生産を予定しており、2017年5月より着工し、2019年4月からの稼動を目指す。
<建設計画の概要>
名称:TOTOタイランド第2工場(仮称)
所在地:77 Moo 5 HSIL Industrial Zone Saraburi Tumbon Nongplamor, Nongkae, Saraburi 18140, Thailand
投資金額:約93億円
生産品目:衛生陶器(腰掛大便器・洗面器等)
生産能力:約420,000ピース/年
建築面積:約68,000m2
◼海外の衛生陶器生産体制の強化 (2011年度以降)
2011年5月 中国(東陶華東有限公司) 第2工場稼動
2012年3月 タイ(TOTO (THAILAND) CO., LTD.*) 新工場稼動
2014年7月 中国(東陶(福建)有限公司) 新工場稼動
2014年7月 インド(TOTO INDIA INDUSTRIES PVT. LTD.) 新工場稼動
2018年3月 ベトナム(TOTO VIETNAM CO., LTD.)新工場(第3工場)稼働予定