アルプス電気、宮城県大崎市・北原工場に新工場棟を建設、100億円投資

■生産基盤の維持・拡大と将来的な事業拡大に向けて

アルプス電気(本社:東京都大田区)は4月17日、電子部品の生産基盤の維持・拡大、および将来に向けた国内基幹工場としての機能拡充を目的に、宮城県大崎市にある北原工場敷地内に総額100億円を投じて新工場棟を建設すると発表した。今年9月より建設開始し、2018年10月に竣工、稼動開始させる予定。

アルプス電気は1948年の創業以来、一貫して電子部品の開発・製造・販売を行ってきた。昨今では、スマートフォンの高機能化やグローバル規模での伸張が進み、更なる電子部品の高度化や需要増への対応が求められている。また、EVカーや自動運転など自動車市場においても新たな技術が次々に創出されるとともに、今後はIoT(Internet of Things)やAR・VRと融合しそれら機能が拡大されると予想され、電子部品が果たすべき役割は以前にも増して大きくなると考えている。
この様な状況において、アルプス電気では「次の50年を見据えた機能的な先端工場」を目指し、昨年6月に取得した工場用地(当社北原工場隣 48,000㎡)内に、新たな生産エリアの確保と生産性向上が図れる国内基幹工場として新工場棟を建設する。

新工場棟では、生産管理システム(IoT)の導入により工程・品質・生産性の見える化を進めるとともに、入出庫ターミナルを屋内に設置することで部材・製品のセキュリティー面の強化を図る。また、燃料転換や自然エネルギー使用による高効率なエネルギー利用とIoTなどの活用による省エネルギー化や工場内緑化の拡大、地球温暖化対策に配慮した工場運営を行うことで、環境面を含め経済性・機能性に優れた工場の構築を目指す。

建築する新工場棟は、敷地面積48,000㎡、建設面積14,500㎡、延床面積37,000㎡で既存の北原工場と合わせた延床面積は52,800㎡となり、国内生産工場としては最大規模となる。また、同大崎市の古川工場老朽化に伴う一部生産移管を含め、新工場における総従業員数は既存工場従業員と合わせて2,000人規模を想定。当面の生産品目はスマートフォン等モバイル機器向け、および車載向け電子部品で、将来的には今後需要拡大が見込まれるエネルギー、ヘルスケア、インダストリー市場向けの製品、およびIoT関連製品の生産等への活用を検討していく。

<新工場棟概要>
工場住所:〒989-6225 宮城県大崎市古川塚目字北原136-1
敷地面積:48,000㎡
建物面積:14,500㎡
延床面積:37,000㎡(地上3階建て)
事業内容:電子部品の製造
従業員数:1,000人(予定)
投資金額:100億円(生産設備除く)
建設開始:2017年9月
竣工:2018年10月
量産開始:2018年度内を想定

<北原工場概要>
工場住所:〒989-6225 宮城県大崎市古川塚目字北原136-1
敷地面積:32,000㎡
建物面積:15,200㎡
延床面積:15,800㎡(研修センター含む)
事業内容:電子部品および金型の製造
従業員数:1,000人

<周辺工場概要>
古川工場
住所:〒981-3280 宮城県大崎市古川中里6-3-36
敷地面積:84,620.24㎡
事業内容:製品の研究・開発、製造
従業員数:1,976人(2017年4月現在)

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