プライメタルズテクノロジーズは4月11日(ロンドン)、今年1月、韓国のPosco 光陽製鉄所第1工場向けの近代化工事を終了して、第1LD(BOF)転炉の運転が再開されたと発表した。プライメタルズテクノロジーズは、同転炉の近代化の一環として、2015年末に、新しい傾動装置を設置する工事を受注していた。
この傾動装置は保守が容易で長寿命設計となっており、さらに、転炉本体の将来的な拡大化に対して寸法及び性能的に対応可能な余裕をもった設計になっている。また、緊急時用駆動装置によりほぼ100%の稼働率が実現される。加えて、停電やピーク負荷時といった重大局面では、要員および操業上の安全性を最大限確保する特別な安全コンセプトが採用されている。
Posco は、1980 年代に建設されて寿命に達したこの転炉の完全近代化を実施した。プライメタルズテクノロジーズは傾動装置のエンジニアリングと納入、同装置の据付けと試運転のコンサルティングを担当し、残りの転炉構成部品はPosco が据付を実施した。この近代化工事は、第1工場の他の2基の転炉が操業している中で実施され、Posco とプライメタルズテクノロジーズが適切に協力した結果、当初計画の5日前に完工した。