ボルグワーナー社(本社:米国)、三重県内工場への戦略的投資を発表

日本本貿易振興機構(ジェトロ)/三重県/

ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン株式会社

ジェトロと三重県が共同で日本拠点の拡張支援を行ってきた自動車用高性能伝動部品(チェーン、タイミングシステムなど)開発、製造の世界的メーカーであるボルグワーナー社(BorgWarner Inc. 本社:アメリカ合衆国ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者:ジェームズ・ベリアー/James Verrier)は3月31日、同社の日本市場における成長へのコミットメントとして、100%の出資会社であるボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン(MSJ)が三重県内に所有する工場の生産能力、R&D機能の強化に向けた追加投資を決定したと発表した。投資額は25億円以上となり、雇用増も見込む。

 

ボルグワーナー社CEOのジェームズ・ベリアーは次のように述べている。「ボルグワーナーのMSJ社への投資は、日本の顧客への更なるサポートを提供するため、日本市場における我々の成長をコミットするものである。この新規投資は先端技術とエネルギー効率の高い生産工程、推進システム技術の生産能力向上をもたらす。我々はジェトロが提供してくれた政府レベルおよび三重県の補助金情報、ならびに三重県がこの地域の中で我々の直接投資に最も適した場所であると導いてくれたことに感謝する。」

 

ジェトロは、政府の成長戦略のもと対日直接投資の促進に重点的に取り組んでいる。その一環として、米国の自動車部品会社ボルグワーナー社の日本におけるビジネス拡張にあたり、継続的に国及び県の補助金情報の提供、自治体との面談調整などの支援を行ってきた。

 

また三重県は、県内立地企業のマザー工場化や外資系企業による投資促進に取り組んでいる。今回の投資に際しても誘致活動を行うとともに、県内外資系企業の企業投資促進制度のもと、MSJ社の三重における成長加速を支援する。三重県は外資系企業向けの設備投資を対象とした補助金を提案。ボルグワーナー社が他地域に先立ち三重県への投資を決定するにあたり、この補助金が決定的要因となった。

 

ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン株式会社の工場は1984年に三重・名張市内に立地して以来稼動しているもので、今回の投資はその設備増強の一環として行われる。今後もジェトロ及び三重県はボルグワーナー社に対し、日本におけるビジネス展開のサポートを引き続き行ってゆく予定。

 

(※)マザー工場:製品の設計、開発、試作等の機能を有し、かつ、他の工場への技術指導、支援等の機能を有する工場

 

<ボルグワーナー社について>

ボルグワーナー社(BorgWarner Inc.)は、自動車の内燃機関、ハイブリッド車、電気自動車向けのクリーンで効率的な技術ソリューションを提供するグローバルなリーディングカンパニーです。世界17カ国62カ所に生産・技術拠点を置き、全世界でおよそ2万7千人の従業員を擁してる。詳細については、borgwarner.com。

社名:ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン株式会社(MSJ)

設立:1984年10月

資本金:4億9,000万円

株主:ボルグワーナー・インク 100%出資 (BorgWarner Inc.)

所在地:米国ミシガン州アーバンヒルズ

事業内容:自動車用高性能伝動部品の開発、製造、販売

主要製品:自動車用トランスミッション・エンジン用部品 四輪タイミングシステム、Hy-Vo(R)チェーン、サイレントチェーン、可変カムタイミング(VCT)

従業員数:480名(2017年1月現在)

事業所:本社・名張工場

〒518-0495 三重県名張市八幡1300番50

青山工場: 〒518-0205 三重県伊賀市伊勢路758-16

横浜支社、名古屋支社

総投資額:25億円

 

以上

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