伊藤園、神戸にコーヒー豆工場

  伊藤園は3月23日、神戸市にコーヒー豆の焙煎(ばいせん)工場を新設すると発表した。飲料用に茶葉を加工している神戸工場の敷地を拡張して建設し、2019年の稼働を目指す。「タリーズコーヒー」ブランドで展開しているコーヒー飲料の販売が伸びており、主力の緑茶飲料に次ぐ事業の柱に育てる狙い。

 神戸市が整備している工業団地に、新たに約1万6,000㎡の敷地を取得した。工場の延べ床面積は9,000㎡。缶コーヒーのほか、子会社のカフェチェーン、タリーズコーヒーで提供するコーヒーに使う豆を焙煎する設備を設ける計画。

 現在、コーヒー豆の焙煎工程は静岡相良工場(静岡県牧之原市)が担っている。

 伊藤園は単体の売上高の約50%を緑茶・日本茶が占める。茶系飲料の市場は堅調だが、一段の成長を目指すためにコーヒーなど他の分野の強化を急いでいる。

< 新工場概要>

所在地:兵庫県神戸市西区見津が丘5丁目
敷地面積:16,333.53㎡
延床面積:約9,600㎡
施設内容:工場、事務所等
操業予定:2019年3月

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