プライメタルズ、米社の工場向けに連続鋳造機の改造工事を受注

プライメタルズテクノロジーズは3月23日(ロンドン)、ゲルダウ社(Gerdau)から、米国のジョージア州カーターズヴィルにある同社工場向けに連続鋳造機改修工事を受注したと発表した。この改修プロジェクトにより、生産可能なビームブランク形状の種類が増え、土木および建設業界向け大型製品の圧延生産が可能となる。改修後の工場の運転開始は、2017 年末の予定。
改造される4ストランド(条)方式の連続鋳造機は、Primetals Technologies が1998 年から1999 年にかけて納入したもので、湾曲半径は8m、凝固完了長さは23m、鋳造能力は年産69 万2,000トン。現状では、低炭素鋼から中炭素鋼のビレット(方形)2種、ブルーム(長方形)2種、ビームブランク(H 形)1種の生産が可能だが、今回の改修により、さらに大型のビームブランク形状の鋳造が可能となる。
ゲルダウ社は、南北アメリカを代表する条鋼メーカーで、ブラジルに本拠を置き、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジアを含め14 か国に生産拠点を有しており、生産能力は合計2,500 万トンに及ぶ。同社は米国およびカナダで、棒鋼、特殊棒鋼(SBQ:special bar quality)、鉄筋、構造用鋼、平鋼、ワイヤーロッドを含む最終製品を年間約1,240 万トン生産できる設備能力を保有しており、今回のカーターズヴィル工場では、建築用のブラケット、チャネル鋼、H 型鋼などの製造を主に行っている。

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