伊藤忠商事、世界最大規模インドネシア・サルーラ地熱IPPプロジェクトの第1号機が商業運転開始

 伊藤忠商事は3月22日、同社が参画する世界最大級のサルーラ地熱IPP事業(以下、同プロジェクト)が、3月18日より第1号機商業運転を開始したと発表した。

同プロジェクトは、伊藤忠商事、及び出資パートナーがそれぞれ保有する子会社及び共同で出資する事業会社(サルーラオペレーションズ社)を通じて地熱開発を行うプロジェクトで、インドネシア北スマトラ州サルーラ地区にインドネシア国有石油会社の子会社PT Pertamina Geothermal Energy (以下PGE)が保有する地熱鉱区を開発し、出力320.8MWの地熱発電所を建設、30年間に亘りインドネシア国有電力会社(以下PLN社)に売電するもの。第1号機の出力は約105.9MWに相当し、引き続き、2017年に第2号機、2018年に第3号機の商業運転開始に向けて建設工事を継続していく。

インドネシアは世界有数の地熱源保有国であり、同国は地熱を戦略的な電力源として位置付けている。本件は単一開発契約としては世界最大規模の地熱発電IPP(独立発電事業)になる。

伊藤忠商事取扱いの同プロジェクトを含めた海外及び国内の再生可能エネルギーを活用した総発電容量は1960MWに達している。伊藤忠商事は本事業を通じて、インドネシアにおける電力の安定供給と共に、低排出且つ再生可能な電源である地熱発電・風力等の再生可能エネルギーを活用した発電事業を積極的に推進していく。

<サルーラIPP地熱プロジェクトの概要>
建設予定地:インドネシア 北スマトラ州 サルーラ地区 (インドネシア第4の都市メダンから南へ約350km)
事業内容:地熱資源開発から発電までの一貫開発、30年間に亘りPLNへ売電
出力:320.8MW (3系列)
出資者:九州電力株式会社25%、伊藤忠商事株式会社25%、PT Medco Power Indonesia18.9975%、国際石油開発帝石株式会社18.2525% ※1、Ormat Technologies, Inc. 12.75%
工期:2014年ファイナンスクローズ、2017年初号機商業運転開始、2017年2号機、2018年最終号機商業運転開始予定

※12015年に国際石油開発帝石が100%子会社を通じ、Medco子会社の49%の株式を取得し、本プロジェクトに参画。

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