三菱電機株式会社は、MRI装置(※1)や半導体製造装置などに使用される超電導マグネットの生産能力増強のために系統変電システム製作所・赤穂工場(兵庫県赤穂市)に建設していた「超電導マグネット新工場」が、竣工しましたのでお知らせします。2017年3月下旬から順次稼働を開始し、生産能力を最大60%増強することで、2020年度に超電導マグネットの売上90億円を目指します。
※1 MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置:磁気共鳴現象を利用した断層撮影装置
*参考画像は添付の関連資料を参照
■新工場建設の背景・狙い
MRI装置の世界市場は、より高度な医療サービスへの要求の高まりなどを背景に、今後年率6%の拡大が予想されます(当社予測)。当社は今回、新工場建設によりMRI装置や半導体製造装置などに使用される超電導マグネットの生産能力を増強し、国内外で拡大する需要にタイムリーに対応することで事業規模の拡大を図ります。
■新工場の特長
・新型の巻線機や乾燥炉などの生産設備を導入し、生産能力を従来比25%増強。今後さらなる設備追加により、最大60%増強
・空調防塵エリアを拡大し、クリーンな作業環境を増やすことで品質向上を実現
・分散していた設備や事務所を集約し、生産性を向上
■新工場の概要
・所在地:兵庫県赤穂市天和651番地
・建屋面積:1,821.05m2(延床面積:1,917.30m2)
・構造:鉄骨造、平屋建(事務所エリアのみ地上2階建)、空調防塵仕様
・用途:生産エリア、開発エリア、事務所エリア
・主な生産品目:超電導マグネット(MRI装置用、半導体製造装置用など)
高温超電導マグネット開発モデル
・稼働開始:2017年3月下旬
・環境・省エネ対策:
当社の最新機器を導入し、年間CO2排出量を約59.5t削減(従来工場比)
・全エリアLED照明、人感センサ照明制御
・高効率パッケージエアコン
・生産効率化対策:新型巻線機(一部自動化)、工程表示用デジタルサイネージなど
関連資料
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0439190_01.JPG