ハーモニック・ドライブ・システムズは3月7日、穂高工場(長野県安曇野市)敷地内にある新工場棟の製造設備に対し15億円投じ、精密減速装置の生産能力増強をすると発表した。
同社は、中期的な精密減速装置の需要拡大を見据え2016年4月、穂高工場敷地内に新工場棟を竣工したが、今後さらなる生産能力の増強を図るため、同新工場内に設置する製造設備に投資することを決めた。産業用ロボット、半導体製造装置向けなどを中心に、需要が拡大している波動歯車装置ハーモニックドライブの生産能力を引き上げ、安定供給力を高めるとともに、品質・納期・生産効率の面で競争力を強化する。
3月から7月にかけて15億円を投じ、新工場に設置する工作機械を搬入・設置する。これにより、穂高工場の波動歯車装置ハーモニックドライブの月産生産能力はこれまでの5万台から6万6,000台、現在と比べ32%増加する。将来的に同8万台までの増強を計画している。