東洋エンジニアリング(TOYO)は3月2日、韓国法人Toyo-Koreaがインドネシア最大の石油化学会社チャンドラアスリ・ペトロケミカル(CAP)から、ジャワ島西部チレゴンの同社石化コンプレックス内に新設するポリエチレン製造設備のFEED業務を受注したと発表した。同プロジェクトは、年産40万トンのポリエチレン製造設備で、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LLDPE)、メタロセン低密度ポリエチレン(mLLDPE)の生産が可能。
また今年1月には、Toyo-KoreaとTOYOのインドネシア法人イーカーペーテー(IKPT)が、CAPの子会社であるペトロケミヤ・ブタジエン・インドネシアから、同社のブタジエン生産能力を現行の年産10万トンから13万7,000トンへと増強するプロジェクトのEPCを受注した。プラントの完成は2018年を予定している。
TOYOはCAP向けに1990年代にはエチレン製造設備、2000年代後半にはブタジエン製造設備、エチレン生産能力増強プロジェクトの実績があり、現在シンセティック・ラバー・インドネシア(仏ミシュランとCAP子会社との合弁会社)向けに合成ゴム製造設備を建設中。
<受注概要>
ポリエチレン FEED
客先:チャンドラアスリ・ペトロケミカル (PT Chandra Asri Petrochemical Tbk (CAP))
受注者:Toyo-Korea(Toyo Engineering Korea Limited)
建設地:インドネシア ジャワ島西部 チレゴン
対象設備:ポリエチレン製造設備(年産40万トン)
役務内容:FEED(Front End Engineering Design)業務
ブタジエン EPC
客先:ペトロケミヤ・ブタジエン・インドネシア(PT Petrokimia Butadiene Indonesia:CAPの子会社)
受注者:Toyo-Korea、IKPT(PT. Inti Karya Persada Tehnik)
建設地:インドネシア ジャワ島西部 チレゴン
対象設備:ブタジエン製造設備(年産10万トンから13万7千トンへの能力増強)
役務内容:設計、調達、建設 一括請負
完成時期:2018年夏