旭硝子は2月1日、新たな研究開発体制を構築すると発表した。京浜工場(横浜市鶴見区)に新たな研究棟を建設し、現在京浜工場と中央研究所(横浜市神奈川区)に分散 している基盤技術開発・新商品開発・プロセス開発を集約し、社内でシームレスに研究開発を遂行する。また、他の 企業や研究機関とコラボレーションを行う空間も作り、京浜工場の立地を活かして都市型価値創造拠点として整備していく。新たな研究開発体制は 2020 年 6 月よりスタートする予定。投資額は200億円。
旭硝子は昨年2月、「2025 年のあるべき姿」とその実現のための長期経営戦略を定め、コア事業であるガラス、化学、 電子・ディスプレイ、セラミックスに加え、モビリティ・エレクトロニクス・ライフサイエンスをターゲット領域とした高い成長が期待できる戦略事業を、成長の柱と位置付けてい。る。コア事業と戦略事業のそれぞれにおいて、研究開発スピードの大幅 向上とオープンイノベーションの実現を目的として、今回「社内外にシームレス&融合・反応・協創の場」をコンセプトに、 新たな研究開発体制を構築することにした。
1 ライフイノベーション国際戦略特区に位置する先端企業集積地に位置していることから、産官学の技術人財の活 発な交流に適している。
2 立地上の制約が少なく、コンセプトの実現に向けた研究開発施設の建設が可能。
3 羽田空 港・横浜港に近く、高速道路網に隣接した利便性を有する、という特徴を持つ京浜工場に新たな研究棟を建設し、分散している研究開発組織を集約し、また様々なコラボレーションを通じて他企業・研究機関とのパートナーシップを深化させる。
AGC グループは、今後も顧客に満足してもらえる新たな価値をプラスした製品やソリューションを提供できるよう技術革新を進めていく。
<新研究棟の概要> 延床面積
研究棟:30,000㎡
研究別棟:4,000㎡
付属棟:4,000㎡
合 計:47,000㎡
完成予定:2019年7月