商工組合中央金庫(商工中金、東京都中央区)船場支店は2月1日、民間金融機関と協調し、ベトナムで単板積層材(LVL)の製造と市場開拓を進める丸紅木材株式会社(大阪府大阪市)に対してベトナムへの進出に必要な資金3億円を融資した。
これは、商工中金が2014年4月に創設した、特定分野に優れた中小企業などの海外進出を民間金融機関と協調して後押しする「グローバルニッチトップ支援貸付制度」を活用したもの。
丸紅木材は、建築木材を主に取り扱う木材の加工・輸出入業者。主力製品のLVLを中心に、大手ハウスメーカーや工務店に安定供給している。また、中国に現地法人を設立し、海外を含めた供給体制を築いている。
同社は今回、新たに南中部沿岸地方ビンディン省に現地法人「丸紅ベトナム(Marubeni Lumber Viet Nam)」を設立し、LVLの製造を行うと共に、強度が高く防湿効果が高いLVLの特性を活かしてベトナム市場の開拓を進め、海外事業の拡大を目指す事業計画を策定した。現地法人の資本金は500万USD(約5億7,000万円)、設立は2月の予定。