シライ電子工業は1月18日、滋賀県野洲市にある三上工場敷地内に新工場(第2工場)を建設すると発表した。新工場の建設は、近年のカーエレクトロニクス分野の電装化に伴い、プリント配線板の受注が拡大していることを受けて、国内プリント配線板事業の生産体制の効率化や、新技術の開発を行い、競争力の強化を図るのが狙い。投資額は約15億7,000万円で、2018年1月の操業開始を予定している。
同社は、プリント配線板の設計・製造・販売を主たる事業として事業展開しているが、近年のカーエレクトロニクス分野の電装化に伴いそれらに関連した受注が拡大している。また一方で海外生産比率が年々高まることにより国内外競合メーカーとの競争は激化しており、特にカーエレクトロニクス関連では取引先から高い品質レベルへの対応が求められている。これらの経営環境の変化と高度化する顧客ニーズへの対応をはかるため新工場を建設し、国内プリント配線板事業の生産体制の効率化や新技術の開発を行い、より一層の競争力の強化を図っていく。
また新工場は太陽光発電や天然ガスコジェネシステム、エネルギーマネジメントシステムの導入等
による環境配慮型スマートエコ工場を実現し、今後の事業戦略の展開とコスト競争力を高めていく。現在、新工場建設に向けた詳細な検討を行っており、工場及び事業所の再編による合理化等も視野に入れて進めている。具体的な内容が固まりましたら、順次改めて開示する。
2017 年3月期連結業績予想への影響については、現在、工場及び事業所の再編等を含めた詳細計画の検討を含め精査中だが、その影響額の合理的な見積りは困難な状況。当該連結業績期間においての多額の費用発生はない見込みだが、今後の進捗状況により、万一、当期の業績への影響等が判明した場合は速やかに開示するとしている。
<新工場の概要>
① 名称(仮称) シライ電子工業株式会社 三上第2工場
② 所在地 滋賀県野洲市南桜西田井1477-8
③ 延床面積 約3,500 ㎡
④ 投資総額 約15 億70 百万円
⑤ 操業開始日 平成30 年(2018 年)1月(予定)