日機装、宮崎市に航空部品の新工場、世界的な航空機需要に対応

日機装は11月25日、世界的な航空機需要の高まりを背景とした航空機部品「カスケード」の増産需要に対応するため、宮崎県宮崎市に新工場を建設すると発表した。

 

 日機装の航空宇宙事業本部は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた航空機用部品の製造・販売を行っており、主力製品であるCFRP製ジェットエンジン逆噴射装置用部品「カスケード」は、1983年に世界で初めて開発に成功して以来、現在では世界の民間航空機市場をほぼ独占している。新工場では、「カスケード」のほか主翼部品など各種航空機部品の新規受注に対応し、生産技術の高度化と生産量の拡大を通じて、事業のさらなる拡大を進めていく。

 

新工場は日機装全額出資による子会社を通じて運営する予定で、日機装における国内最大規模の生産拠点となる。「カスケード」およびその他の航空機用部品の生産工場として操業開始する予定だが、将来的には他事業分野の工場立地も検討している。産業向け特殊ポンプ・システムを取扱うインダストリアル事業等を含め、日機装事業全般における生産活動の高度化・拡大の基幹工場として育成する方針。

 

<新工場の概要>

▽所在地:宮崎県宮崎市高岡町高浜 宮崎ハイテク工業団地

▽敷地面積:約12万2,000㎡▽総投資額:2021年度末までに総額170億円を予定

▽初期投資:土地取得約13億円、管理棟・航空宇宙工場建設約112億円

▽追加投資:インダストリアル工場建設約45億円

▽従業員数:2021年度末までに500名を予定

▽工期:2017年3月着工予定、2018年3月操業開始予定。

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