出光興産、韓国有機EL工場の製造能力を増強し評価装置を増設

 

ニュースリリース

韓国有機EL工場の製造能力増強および評価装置増設について

当社(本社:東京都千代田区、社長:月岡 隆)は12月8日、今後の有機ELディスプレイ普及拡大による有機EL材料需要の増大に対応するため、当社の100%出資子会社である出光電子材料韓国株式会社(所在地:大韓民国京畿道坡州市、社長:前田一樹)の有機EL材料製造装置の生産能力を増強すると共に、顧客への技術支援を強化するために評価装置を増設することとしましたので、お知らせいたします。

 

1.製造装置能力増強および評価装置増設の背景・目的

当社は2007年4月に静岡県御前崎市に有機EL材料製造工場を竣工させ、その後、2011年10月に韓国に出光電子材料韓国株式会社を設立し、国内外の有機ELディスプレイメーカーに各種有機EL材料を供給してまいりました。

 

近年、スマートフォン・大型TVへの有機ELディスプレイ採用が進んでおり、今後、車載ディスプレイ等へ更なる普及が想定されます。当社は、これに伴う有機EL材料の需要拡大に対応し、今後も顧客への供給責任を果たすために、製造能力増強工事を実施いたします。

 

また、従前より韓国有機EL工場内に有機EL材料の評価装置を設置しておりますが、顧客の幅広い要望に対応し、より迅速かつ効果的な開発提案につなげるため、評価装置の増設を併せて実施いたします。

 

当社は、今後も有機EL市場の拡大に対応すべく、国内外において安定的な供給・評価体制を構築し、有機EL材料事業の強化・拡大を目指してまいります。

 

2.製造装置能力増強および評価装置増設工事の概要

(1)工事実施施設

出光電子材料韓国株式会社

(2)実施内容

ア.製造能力増強

現状の生産能力5t/年を8t/年まで増強いたします。尚、当社御前崎製造所と合わせ、当社グループ全体の製造能力は7t/年から10t/年となります。

イ.評価装置増設

有機EL材料の評価装置に加え、新たに有機EL発光素子の評価装置を設置いたします。

(3)工事日程

いずれの工事も本年12月着工、2017年度上期中の完工を予定しております。

 

3.今後の見通し

本件による当社2016年度連結業績への影響はありません。

【参考:出光電子材料韓国株式会社の概要】

・名称:出光電子材料韓国株式会社

・所在地:大韓民国京畿道坡州市

・代表者:代表取締役社長 前田 一樹

・設立:2011年10月

・資本金:300億ウォン

・出資比率:出光興産 100%

・事業内容:有機EL材料の製造

以上

コメントを残す