アイリスオーヤマ 阿見にLED新工場建設へ

 生活用品製造卸のアイリスオーヤマ(仙台市)は、阿見町にある阿見東部工業団地にLED(発光ダイオード)照明の工場を建設すると発表した。東京五輪・パラリンピックを前に、建設需要が高まる首都圏に対する拠点との位置づけで、大山健太郎社長は記者会見で「(新工場は)埼玉工場まで約85キロと立地もすばらしい。パリ協定が発効されたが、(地球温暖化対策に向けて)照明の節電は大きなテーマ。事業を拡大し、社会貢献したい」と話した。

 同社などによると、工業団地の土地約6万3000平方メートルを20億6000万円で取得。来年9月には延べ床面積約10万9000平方メートルの工場を完成させ、翌10月から稼働させる。

  初年度の工場全体の販売目標は200億円で、LED照明の生産額は将来的に200億円まで増やすとしている。また、地元を中心に130人の新規採用を予定している。

 同社のLED照明生産は現在、中国・大連をメインに、佐賀県の工場と計2か所で行っている。今後は阿見町での生産を増やし、佐賀県を超える規模にしていくという。

 県庁で22日、土地売買契約の締結が行われた。橋本知事は「優良な職場ができることはありがたい。周辺企業との取引増加も期待できる」と歓迎した。

 

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