kikai-news.net

中国の機械産業 、2023 年上半期のの経済運営状況

 中国油圧・空気圧・シール部品工業協会(CHPSA ):2023 年 8 月 29 日、出所:机経網

 2023 年は、中国共産党第 20 回全国代表大会の精神を全面的に着実に実施する初年度の年であり、3年に渡る疫病の流行で数々の試練を経て、我が国の経済は徐々に回復してきている。機械産業は、党中央委員会と国務院の各項の決定と取決めにしたがって、着実に実施し、安定成長の下に進歩を求め、困難を克服して前進し、産業に対する昨年末までの疫病流行の影響を徐々に排除すると同時に、機会をつかみ、市場を開拓したことで、上半期の主要経済指標は比較的速い成長を達成し、質の高い発展を秩序正しく進めたことで、安定成長、 安定雇用、安定物価作業に対し積極的な貢献をしている。

 下半期を展望すると、機械産業の内需市場は更なる改善・向上され、発展環境は継続的に最適化されるであろう。しかし、現在、業界は依然として市場需要の低迷や売掛金の回収 困難などの問題に直面しており、一部のサブ業界では下押し圧力がある。

 年初以来、機械産業の経済運行は着実に進み、第 1 四半期は安定したスタートを切ることができた。第 2 四半期は上昇傾向を維持し、4、5 月の各項の指数は前年の低基数を上 回り、6 月は比較基数の改善に伴い、主要指数の伸び率は鈍化している。

1.付加価値の伸び率が急速に回復

 上半期、機械産業の付加価値は前年同期比 9.7%増となり、第 1 四半期より 3.5 ポイン ト速く、同期間の国内産業や製造業よりも 9.5 ポイントと 5.5 ポイント高かった。過去 2 年間の平均伸び率は 5.1%で、全国産業と製造業よりも 1.5 ポイントと 1.6 ポイント高かった。 その中で、電気機械と器具製造業、自動車製造業が重要な役割を果たし、付加価値の伸び率 はそれぞれ 15.7%と 13.1%に達している。専用設備製造業と計装製造業は着実に成長し、 伸び率は 5.5%と 6.5%に達している。汎用設備製造業の伸び率はわずか 3.6%であり、国内産業と製造業の伸び率より低くなっている。

2.製品の生産と販売状況は徐々に回復

 上半期、機械産業が重点監視している 120 種の主要製品のうち、58 種の製品生産量が 前年同期比より伸びており、48.3%を占めている。62 種の製品生産量は前年同期比より減少し、51.7%を占めている。

 第 1 四半期と比較して、生産量の増えた製品の割合は 10 ポイ ント増加している。具体的には、主要製品の生産と販売の特徴は:

 第 1 には、自動車の生産・販売が順調に回復していることである。上半期の自動車が達成した生産と販売台数は 1,324.8 万台と 1,323.9 万台で、前年同期比 9.3%と 9.8%の伸びと なっている。  第 2 には、電気及び電気機器業界が成長し続けていることである。電力供給と電力網への投資は引続き高く、電力設備の生産を牽引して急速成長を続けており、上半期の発電ユ ニットの出力は前年同期比 28.9%増加し、太陽電池の出力は 54.5%の増加であった。低電圧配電盤、変圧器などの送変電製品の生産量も急速に増えている。

 第 3 には、国際石油価格が比較的高水準にあることから、関連設備市場に有利であり、 石油化学工業設備の生産は比較的速い成長を維持している。

 第 4 には、建設機械は不動産建設の低迷と業界景気の周期的影響を受け、上半期の掘削機(油圧ショベル)とローダーの販売台数はそれぞれ 24%と 13.3%減少している。  第 5 には、工作機械製品の生産台数が減少していることである。金属切削工作機械と 金属成形工作機械の生産台数はそれぞれ 2.9%と 11.9%減少している。

2.設備稼働率が着実に回復  生産の回復により、生産能力の設備稼働率は着実に再上昇している。上半期には、主に機械産業に関与する国民経済の主要カテゴリーの中で、汎用設備、専用設備、自動車と電気機械業界の設備稼働率は、それぞれ 79.4%、77.5%、72.7%である。第 1 四半期と比較して、4 つの主要産業の設備稼働率は程度の違いはあるが増加している。全国産業と製造業の設備稼働率と比較すると、自動車製造業の設備稼働率は依然として低く、それぞれ 1.7 ポイ ントと 2 ポイント低い。

  1. 経済的利益と資産負債は共に増加  技術革新は製品構造の最適化とアップグレードを牽引し、機械産業の経済校率指標の 回復を促進している。取りまとめた国家統計局のデータによると、上半期、機械産業は 13.6兆元の累計売上高を達成し、前年同期比 9.4%の増加である。達成した実現利益総額は 7,751 億 7,000 万元で、前年同期比 12.2%の増加である。伸び率は同期間の全国産業総売上高と利益 9.8 ポイントと 29 ポイントを上回っている。しかし、同時に機械産業の負債も急速に増 加しており、6 月末現在、負債総額は前年同期比 13.9%増加したおり、全国産業を 7.2 ポイ ント上回っている。資産負債比率は 58.8%に達している。
  2. 固定資産投資傾向は分岐
     技術革新と新世代製品の研究開発も焦点を当て、上半期には、主に機械産業の関与する 国民経済産業の主要カデゴリーの固定資産への投資がすべて増加しており、汎用設備、専用設備、自動車、電気機械、計装産業の固定資産投資は、それぞれ 3.7%、7.7%、20%と 24.1% 増加している。その中で、電気機械業界はバッテリー製造、送電及び制御設備などの分野に牽引されて、2022 年 2 月以降の投資伸び率は 33%を超えており、良好な傾向を示してい る。しかし、汎用機械と専用機械の 2 つの基礎産業の固定資産投資は減速傾向を示し、伸び 率は第 1 四半期と比べ 3.9 ポイントと 2.9 ポイント低下し、同期間の全国産業投資の伸び率 5.2 ポイントと 1.2 ポイントよりも低かった。
  3. 対外貿易は成長を維持
     取りまとめた税関総署のデータによると、今年上半期に、機械産業は前年同期比 5.1% 増の 5,361 億米ドルの総輸出額を達成した。輸入は 14%減少の 1,435 億米ドル、輸出は 14.4% 増の 3,926 億米ドルで、貿易黒字は 41.2%増の 2,491 億米ドルで、国の貿易黒字の 60%以上 を占めている。運行動向の観点から、第 1 四半期と比べ、機械産業の輸入減少幅は縮小し、 輸出の伸び率は鈍化しており、輸出入貿易全体の伸び率は加速している。
  4. 工場出荷時の価格指数は下落  市場の需給状況の影響を受けて、今年 2 月以降、機械産業の工場出荷時の価格指数は 下落圏に入り、かつ徐々に下落幅は深まっている。6 月の機械産業生産者の工場出荷価格は 前年同期比 1.5%下落し、下落幅は工業生産より 3.9 ポイント下回った。主に機械産業の関与する業界の主要カデゴリーの工場出荷価格は下落が多く増加は少ない、汎用設備、専用設備、自動車、電気機械業界の工場出荷価格は、前年同期比で、それぞれ 0.4%、0.5%、1.3% と 1.9%下落し、計装業界は 0.8%増加している。                   ニュースリリース
モバイルバージョンを終了