圧入技術のグローバル展開を推進する技研製作所は12月26日、高知市に構える圧入技術の情報発信基地「RED HILL 1967」の累計来場者数が、2万人を突破したと発表した。2023年5月の開館以来、国内外の建設業界関係者や自治体、地域住民など幅広い層を受け入れ、圧入工法の優位性を発信する中核拠点としての存在感を強めている。
■産官学の視察に加え、地域交流の場としても機能
また、本年は2年連続となる「防災フェスタ2025」を開催した。起震車による地震体験やレスキュー体験などのプログラムを通じ、二日間で延べ約6000人の来場を記録している。同社は「防災企業」としての側面も強調しており、地域社会のリスクマネジメント教育の場としても同施設を活用していく方針である。
■「サイレントパイラー」の認知拡大と世界市場開拓へ
技研製作所は今後、同施設を起点として、進化を続ける杭圧入引抜機「サイレントパイラー」や付随する高度な工事技術の訴求をさらに強める。
世界各地での工法採用および新規ユーザーの獲得を推進するとともに、激甚化する自然災害への備えに関する情報発信を継続する。圧入技術によるインフラ整備の重要性を、物理的なデモンストレーションと知見の提供を通じて、広く世界へ示していく構えである。