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タダノ、フィリピンに設計開発拠点新設、グローバル開発体制を強化

・環境対応製品の開発加速

タダノは12月25日、フィリピンに新たな設計・開発拠点「タダノ・テクノロジー・フィリピン」を2026年2月に設立すると発表した。従業員数は約20名を予定しており、同社のグローバル開発体制の強化と製品開発の加速化を図る。

新拠点はマニラ首都圏のマカティ市に設置される。代表者は取締役会長に金川裕之氏、取締役社長に太田裕人氏が就任する予定。主な業務内容は設計・開発業務の受託で、開発バックオフィス機能を担う。業務開始は2026年2月後半を予定している。

同社は中期経営計画(24-26)において「Reaching new heights」をスローガンに掲げ、成長戦略の一つとして「脱炭素化を加速」を推進している。「Tadano Green Solutions」と称した環境対応製品の拡充に注力しており、今回の新拠点設立もその一環となる。

タダノではこれまで、開発スタッフの多くが香川県内に集中していたが、人財基盤強化の観点から採用活動を東京や海外へと拡大している。既にインドの「タダノ・クレーンズ・インディア」では現地エンジニアを雇用し、グループの設計開発業務の一部を委託している実績がある。

フィリピンには日本の製造企業が設計業務を委託している拠点が複数存在し、英語力に優れた優秀な現地エンジニアが育っている。同社は新拠点でより高度でグローバルな製品設計・技術開発を進めるとともに、トラック架装型の高所作業車やクレーンの架装設計を含めた開発業務を現地に委託することで、東南アジア地域における製品販売の拡充にもつなげる方針。

グローバルな開発体制の構築により、新製品開発のスピードアップと、地域ニーズに即した製品展開が期待される。

<概要>
事業所名:Tadano Technology Philippines Inc.
所在地:フィリピン マニラ首都圏 マカティ市
代表者:取締役会長 金川 裕之、取締役社長 太田 裕人
業務内容:設計・開発業務の受託(開発バックオフィス機能)
従業員数:約20名(予定)
業務開始時期:2026年2月後半予定

ニュースリリース

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