・地鎮祭を実施/ゼロエミッション船向け供給能力を強化
ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG、兵庫県明石市)は12月15日、アンモニア燃料エンジン新工場の建設に向け、本社工場内で実施するグランドデザイン変更工事(自動倉庫などの移設)に先立ち、地鎮祭を執り行った。新工場は、環境省と国土交通省が連携する「ゼロエミッション船等の建造促進事業」に採択された案件で、次世代船舶向けエンジンの量産体制構築を目的とする。
同社は2025年8月、世界に先駆けてアンモニア燃料エンジン「7UEC50LSJA-HPSCR」の初号機を完成させ、10月に造船所へ納入している。今回の新工場建設により、今後需要拡大が見込まれるアンモニア燃料エンジンをはじめとする新燃料エンジンの供給能力を高めるとともに、生産効率の向上と最適なプロダクトミックスの実現を図る。
J-ENGでは、新燃料エンジンの量産体制を整備する一方、既存の重油燃料エンジンについても安定供給の責任を果たす方針で、脱炭素化と事業継続性の両立を進める考えだ。
<プロジェクト概要>
プロジェクト名:アンモニア燃料エンジン新工場建設
所在地:兵庫県明石市二見町南二見1番地38
用途:アンモニア燃料エンジン専用工場
延床面積:5,475.23㎡
構造:鉄骨造
事業位置付け:環境省・国土交通省「ゼロエミッション船等の建造促進事業」採択案件