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扶桑化学工業、米国PMP社でグルコン酸ナトリウム増産投資、結晶缶増設で能力3割向上へ

扶桑化学工業(大阪市中央区)は12月15日、米国連結子会社のPMP Fermentation Products, Inc.(PMP社)において、グルコン酸ナトリウム類の製造能力増強を目的とした設備投資を決定したと発表した。結晶缶などの増設により、製造能力を約3割引き上げ、拡大する北米需要への対応力を高める。

同社によると、PMP社はコンクリート混和剤、肥料、食品用途などに用いられるグルコン酸ナトリウム類を製造・販売する北米唯一のメーカー。これまで発酵槽の追加など段階的な増産投資を進めてきたが、今後も需要拡大が継続すると判断し、今回の追加投資を決めた。

新たな設備投資では、結晶缶および付帯設備などを導入する。投資額は約11億円(約712万米ドル)で、PMP社の自己資金により賄う。設備の稼働開始は2027年7月を予定しており、安定供給体制の強化と顧客需要への確実な対応を図る。

PMP社は、2025年3月期に売上高約79億円、経常利益約12億円を計上するなど、安定した収益基盤を有する。扶桑化学工業は、同社の発酵技術と北米市場での競争優位性を背景に、今後も成長分野への設備投資を通じた事業拡大を進める方針。

<プロジェクト概要>
プロジェクト名:PMP社グルコン酸ナトリウム製造設備増設計画
所在地:米国(PMP Fermentation Products, Inc. 拠点)
投資内容:結晶缶および付帯設備、その他関連設備の増設
投資予定額:約11億円(約712万米ドル)
資金計画:PMP社自己資金
能力増強効果:製造能力を約3割向上
操業開始時期:2027年7月(予定)

ニュースリリース

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