・ユーロゲートCTWと合意、既設ZPMC製クレーンを近代化し運用能力を延長
カルマー(Kalmar):2025年12月22日
カルマーは、ドイツのユーロゲート・コンテナ・ターミナル・ヴィルヘルムスハーフェン(ユーロゲートCTW/Eurogate Container Terminal Wilhelmshaven)向けに、シップ・トゥ・ショア(STS)クレーン2基の移設および改造工事を受注した。対象はZPMC(ZPMC)製STSクレーンで、カルマーのモダナイゼーション・サービスの一環として提供する。2025年第4四半期(Q4)の受注として計上した。
同案件は、設備メーカーを問わずサービス領域を拡大するカルマーの戦略を象徴するもの。クレーン改修に関わるエンジニアリングを自社で提供し、港湾設備のライフサイクルを安全かつ効率的に延ばす支援を行う。
ユーロゲートCTWのマネージングディレクター、ホルガー・ボム氏(Holger Bomm)は「長年の協力関係と、過去の嵩上げ(ハイトニング)プロジェクトでの実績から、最適な技術解決を提供できると判断した。複雑な改造を任せられる専門性を信頼している」とコメントした。
カルマー・ネーデルラント(Kalmar Netherlands B.V.)のベネルクス地域シニア・サービス&セールス・マネージャー、フレッド・ヤンセン氏(Fred Jansen)は「ユーロゲートとの協業を継続し、ターミナル運営の最適化を支援できることを嬉しく思う。大規模クレーンの移設・改修には高度なエンジニアリングと精緻な実行力が不可欠だ」と述べた。
カルマー・ドイツ(Kalmar Germany)のセールス・マネージャー、ウーヴェ・ピエトリガ氏(Uwe Pietryga)は「交渉当初から関与し、チームが複雑な課題を解決してきた。重量級クレーンの高度案件における最適なパートナーであることを、今回も示せると確信している」と語った。
カルマー(Kalmar)は、港湾・ターミナル、流通センター、製造業、重量物流向けに、マテリアルハンドリング機器とサービスを提供する。フィンランド・ヘルシンキを本社とし、120カ国以上で事業を展開。従業員数は約5,200人、2024年の売上高は約17億ユーロ。