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TOWA、けいはんな学研都市に研究開発・人財育成の新拠点設置

・半導体後工程の技術革新と次世代人財育成を加速

TOWA(京都市南区)は12月22日、研究開発体制および人財育成の強化を目的に、京都府の「けいはんな学研都市」内に新たな研究開発・人財育成拠点を設置すると発表した。定期借地契約により事業用地を確保しており、2029年度上期の稼働開始を予定している。

同社は創業以来、技術開発を中核に据えた経営理念のもと、半導体パッケージ分野で技術革新を進めてきた。近年はAIの普及・高度化を背景に、半導体製造における後工程の重要性が一段と高まっており、独自のモールドアンダーフィル(MUF)技術をはじめとする強みを生かし、先端半導体チップや次世代パッケージングに対応する新技術・新製品の開発、ソリューション提案に注力している。

人財面では、2025年3月に策定した第二次中期経営計画で「TOWAイズムで次世代をリードする人財を創出」をテーマに掲げ、長期的な成長を見据えた積極的な人財投資を進めている。2025年4月には、企業文化や培ってきた技術の継承を目的とした社内教育機関「TOWAアカデミー」を立ち上げた。

今回の新拠点は、こうした技術革新と人財育成を一体で推進する拠点として位置付ける。半導体製造装置や金型に関する新技術・新製品開発に加え、コア技術を活用した新領域の技術開発、TOWAアカデミーを通じた人財育成を行う計画だ。中長期ビジョン「TOWAビジョン2032」で掲げる売上高1,000億円、営業利益率25%の達成に向け、成長基盤の強化と競争力向上を図る。

なお、本件が2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微としており、具体的な投資金額や建物の詳細については、決定次第公表するとしている。

<プロジェクト概要>
・事業主体:TOWA
・内容:研究開発・人財育成拠点の新設
・立地:京都府木津川市木津川台九丁目京都府相楽郡精華町精華台七丁目(けいはんな学研都市内)
・敷地面積:約2万4,400平方メートル
・主用途:半導体製造装置・金型の新技術・新製品開発、人財育成(TOWAアカデミー)
・稼働開始:2029年度上期(予定)

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