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ミネベアミツミ、米子工場に新技術棟を建設

・西日本の開発中核拠点としてモーター開発力を強化

ミネベアミツミ(長野県北佐久郡御代田町)は12月16日、鳥取県米子市の米子工場内に「米子工場新棟」を建設すると発表した。優秀な人材の確保と事業拡大を見据え、モーターを中心とした技術開発機能を強化するとともに、地域社会や行政との交流促進を図る。新棟は2026年7月の竣工を予定している。

近年、電動化や高効率化を背景に、次世代社会に必要とされる新しいモーターの開発ニーズが高まっている。同社はこうした開発を迅速かつ高いレベルで推進するため、技術者や関係者を新棟に集約。部門や専門分野を超えた連携を促し、イノベーション創出につなげる。

新棟には、各種実験室や測定室などの技術開発スペースに加え、大山を一望できる食堂やリフレッシュスペース、ショールームを設置。開発効率の向上と働きやすい環境づくりを両立させる。また、米子市や周辺地域の小中学生、高校生、高専生、大学生を見学に招き、同社の技術に触れてもらうことで、将来の人材獲得にもつなげる考えだ。

同社は、新棟を「グローバルに活躍するエンジニアが集う西日本の技術中心拠点」と位置づける。Uターン・Iターン人材の積極採用も進め、地域に根差した雇用創出と開発力強化を両立させる方針である。

米子工場は2004年に操業を開始し、DCモーターの開発・設計を担ってきた拠点。現在は約330人が在籍しており、新棟開設により同工場の役割は一段と拡大する見通しだ。

ミネベアミツミは、ミニチュア・小径ボールベアリングや1次リチウムイオン電池用保護ICなど、世界シェアトップ製品を有する精密部品メーカー。半導体、モーター、センサーなど幅広い分野で超精密加工技術を展開し、「より良き品を、より早く、より多く、より安く、より賢く」提供することで、持続可能で豊かな社会の実現を目指している。

<プロジェクト概要>
• プロジェクト名:米子工場新棟 建設計画
• 所在地:鳥取県米子市二本木210-5
• 主な機能:各種実験室、測定室、食堂・リフレッシュスペース、ショールーム
• 延べ床面積:6,421.99㎡
• 建物規模:3階建て
• 竣工予定:2026年7月

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