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荏原製作所、欧州向け液化水素輸入実現へ戦略的コンソーシアム参画

・オランダ受入ターミナルを起点に商用規模サプライチェーン構築を推進

荏原製作所は12月17日、液化水素の商用規模での欧州輸入実現に向け、液化水素ミッドストリームソリューション企業のエコログ・サービシズ(EcoLog Services Ltd.、本社:ギリシャ)をはじめ、TBグローバルテクノロジーズ、神戸製鋼所、福井製作所と戦略的コンソーシアムを結成したと発表した。日本における液化水素の研究・技術開発と、オランダの受入ターミナルを結ぶ輸送・受入体制を構築し、欧州への安定的な液化水素供給網の確立を目指す。

■背景と狙い

荏原は、水素社会の実現に向け、「つくる・はこぶ・つかう」から成る水素サプライチェーン全体で、グループの技術と事業を活用した取り組みを進めている。今回のコンソーシアムは、オランダ・アムステルダム港に立地するエコログ・ニュー・エナジー・ターミナル(EcoLog New Energy Terminal)への専用液化水素輸送網の構築を視野に入れたもの。

同コンソーシアムにおいて、荏原は船舶および陸上設備向けに液体水素ポンプを提供する。これにより、液化水素の積荷(充填)、海上輸送、地上タンクへの払い出しといったサプライチェーンの主要工程で、安全かつ効率的な移送を実現し、安定供給網の構築に貢献する。

■今後の展開

荏原は、同コンソーシアムとの連携を通じ、液化水素の安全性と効率性を両立したサプライチェーン体制の確立を後押しする。さらに、本取り組みで得られる知見を生かし、水素社会の構築に取り組む国内外の企業・団体との連携を広く模索。グローバルレベルでの水素利活用の拡大と、持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。

なお、荏原グループは、長期ビジョンおよび中期経営計画に基づきESG重要課題に取り組み、持続可能な開発目標(SDGs)の達成と企業価値の向上を図っている。

ニュースリリース

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