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ユングハインリッヒ、マドリードに新スペアパーツセンターを開設

・南欧向けアフターサービス体制を強化

ユングハインリッヒ(Jungheinrich):2025年12月15日

ユングハインリッヒは、国際的なカスタマーサービス物流ネットワークの拡充の一環として、スペイン・マドリードに新たなスペアパーツセンターを開設する。 南欧地域における部品供給体制を強化し、サービス品質の向上、納期短縮、部品可用性の改善を図る。

 今回の投資は、同社のアフターサービス戦略における重要な節目と位置付けられている。スペインおよびポルトガル向けの部品流通を、より効率的かつ持続可能で顧客志向の体制へと転換する狙いで、これにより二酸化炭素排出量を約20%削減できるとしている。この取り組みは、同社が掲げる中長期成長戦略「ストラテジー2030+(Strategy 2030+)」にも合致する。

 新センターは延べ床面積約1,700平方メートルのクラシックな物流拠点として設計され、約8,000の保管ユニット、パレット用ラック保管場所2,304か所、さらに小物部品用として1万1,000以上の保管スペースを備える。18人の従業員体制で、南欧向けスペアパーツ供給を担う。

 稼働は段階的に開始され、11月末に初期在庫を投入後、12月15日から出荷業務を本格化する。サービスレベルは合意値として99%、部品可用性は90%を確保し、スペイン本土へは翌日配送、スペイン諸島およびポルトガルへも最短2日以内の供給を可能とする。

 倉庫設計は、工程や製品構成の変化に迅速に対応できるよう、柔軟かつシンプルな構造を採用。手作業によるピッキングや比較的小ロットの取り扱いに適しており、顧客はより迅速で安定した部品供給の恩恵を受ける。

 ユングハインリッヒAGでグローバル・カスタマーサービス担当副社長を務めるマティアス・レントファー(Mathias Lentfer)氏は、「マドリードの新スペアパーツセンターは、顧客への近接性とサービス品質を重視する当社の明確な意思表示だ。南欧のお客様の期待に応えるだけでなく、それを上回るサービス提供を目指す」とコメントしている。

 同センターは「ストラテジー2030+」の一環として位置付けられ、今後もカスタマーサービス物流ネットワークの最適化や革新的なプロセス導入を進める方針だ。2026年第2四半期初めには、ネットワークの効率性と持続可能性を高める追加投資も計画している。

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