・電動クレーンなど脱炭素製品を積極展開
タダノは12月12日、国際環境NGOのCDPが発表した「気候変動レポート2025」および「水セキュリティレポート2025」において、ともに「B」スコアの評価を獲得したと発表した。気候変動では前回に続く「B」評価、水セキュリティでは初の「B」評価となった。
CDPは世界中の企業や自治体の環境戦略や取り組みを評価・情報開示する国際NGOで、8段階のスコアで企業を評価している。今回の「B」評価は、同社の環境対応への取り組みが一定の水準にあることを示すものとなった。
同社は2021年4月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に賛同し、事業活動や製品におけるCO2排出量削減、産業廃棄物削減の目標を掲げて取り組みを進めている。
製品面での脱炭素推進では、2023年12月に世界初となる電動ラフテレーンクレーンを日本で発売。2024年11月には北米市場向けに第2弾となる「EVOLT eGR-1000XLL-1」を投入した。これらの電動クレーンは、クレーン作業と走行を電気の力で行うことができ、製品使用時のCO2排出量をゼロにできる画期的な製品として注目されている。
水資源保全についても積極的に取り組んでおり、製品塗装で使用する有機溶剤による環境汚染リスクに対応するため、国内工場では湿式塗装ブースを採用。排水は原則として公共水域に放出しない管理体制を構築し、関連法規制の遵守に努めている。
同社は「Reaching new heights」をスローガンに掲げ、2050年カーボンネットゼロを目指して「Tadano Green Solutions」として環境対応製品の拡充などを推進。持続可能な社会の実現に貢献していく方針。