kikai-news.net

酉島製作所、フジテック株を公開買付けで全株売却、28億円の特別利益計上

・通期純利益予想を55.6%上方修正

ポンプメーカー大手の酉島製作所は12月11日、保有するフジテックの全株式について、Bospolder 1(スウェーデンの投資ファンドEQT傘下)が実施する公開買付けに応募すると発表した。これに伴い、2026年3月期第3四半期に約28億円の投資有価証券売却益を特別利益として計上する見込みとなった。

同社は政策保有株式としてフジテック株55万株を保有していたが、公開買付価格が1株5,700円と妥当な水準であることに加え、フジテック取締役会が本公開買付けに賛同の意を表明していることなどを総合的に勘案し、全株応募を決定した。売却総額は31億3,500万円となる。

公開買付期間は11月14日から12月15日まで。決済開始日は12月22日を予定している。

今回の株式売却により、同社の2026年3月期通期連結業績予想は大幅な修正を余儀なくされた。11月12日に公表した業績予想では親会社株主に帰属する当期純利益を36億円としていたが、今回56億円へと20億円(55.6%)の上方修正を行った。1株当たり当期純利益は136.80円から212.79円に増加する見込み。

一方、売上高は890億円、営業利益58億円、経常利益51億円と、本業の業績予想に変更はない。前期実績(2025年3月期)は売上高865億1百万円、営業利益54億4,900万円、経常利益45億4千万円、当期純利益40億6,800万円だった。

同社は、フジテックとの取引関係を踏まえた上での応募決定としており、今後の両社の事業関係への影響が注目される。

ニュースリリース

モバイルバージョンを終了