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55年の技術進化を映すリープヘル社のショベル2機

リープヘル(Liebherr):2025年12月4日

ドイツ・ミュンスターラントの建設現場で、リープヘル(Liebherr)製の異なる時代のクローラーショベル2台が並走した。1台は70年代の旧型R 901、もう1台は最新鋭のR 978 SMEである。55年もの機械開発の歴史を経て、イノベーションと耐久性を象徴する両者の共演は注目を集めた。

■オーナー一家の丹念なレストアによる旧型R 901の復活
R 901は1980年代に製造され、故障で稼働不能となったところを訓練を受けた産業整備士のオーナーが発見。父親、兄弟の手も借り、現代のユーロ標準操作系統へ改造し、油圧やエンジンの漏れ修理、ボディの修復を数ヶ月かけて行った。特に摩耗した部品や不足したシムの補充が困難だったが、単純で堅牢な技術によって修復は実現した。B58nバイパスの開通式ではヴィンテージショベルとして展示され、子供たちにも喜ばれた。

■最新R 978 SMEは省エネと快適性を両立

対して、R 978 SMEは70〜100トンクラスの最新世代機で、高性能・省エネを実現している。新開発のリープヘル・パワーエフィシェンシー(Liebherr PE)エンジン制御システムにより従来比最大15%の燃料削減を達成。快適な運転環境と先進の運転支援システムも備える。実際にレンタル現場で稼働中のこの機種は、現代の建設現場における生産性向上に貢献している。

■リープヘルの変わらぬ品質と品質へのこだわり

オーナーは「リープヘルの機械は耐久性と信頼性が高く、快適だ」と評価し、修理後も社用地での使用を継続。「止まれば錆びる」という言葉通り、古典的な技術を現代に生かす情熱が感じられる。この物語は、長年にわたるリープヘルの品質の証であり、技術革新と人の情熱が一体となった産業機械の価値を再認識させるものだ。

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