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英JCB、最新型高速トラクター「Fastrac 6000シリーズ」で最高賞受賞

・英国最大農機展LAMMAで「Machine of the Year(金賞)」獲得

JCB :2025年12月2日

JCBは、英国で開催される最大級の農業機械・農業技術展示会「LAMMA」において、同社の最新高速トラクター「Fastrac(ファストラック)6000シリーズ」が最高評価となるMachine of the Year(金賞)を受賞したと発表した。

受賞対象となったのは、最高出力284hpの「Fastrac 6260」および335hpの「Fastrac 6300」。授賞式は2026年1月14~15日に英国バーミンガムのNECで開催されるLAMMA会場で行われる予定。

今回の受賞は、同シリーズが11月にドイツで開催された「Agritechnica」にて“Tractor of the Year”を獲得したことに続くもの。また、JCBは2025年のLAMMAでも伸縮式ホイールローダー「TM280S」でシルバー賞を受賞しており、続けて高い評価を得ている。

JCBアグリカルチャー部門 マネージングディレクターのジョン・スミス(John Smith)氏は、次のようにコメントした。
「この金賞は、当社が追求する革新性、性能、コスト効率、生産性向上への取り組みを象徴するものです。JCB製農業機械が実際の農業現場で価値を提供していることを改めて認めていただきました。」

■評価ポイント:独自技術による走行性能・快適性・安全性

審査委員団は、今回の受賞理由として、同クラス唯一となる多機能仕様を挙げた。
• 全軸アダプティブサスペンション搭載(一般的なトラクターは後軸固定)
 →高速走行時の安定性、圃場での走行快適性を大幅向上
• マルチモード四輪操舵機能(唯一の搭載モデル)
 →旋回性・取り回し性が大きく改善
• 外部ディスク式空気ブレーキ+ABS搭載
 →大型化・高重量化が進む農機牽引作業に対応する高ブレーキ性能

委員会は「近年、農業者や請負サービス事業者は大型・重量級の作業機、資材、収穫物を輸送する傾向が強まっている。Fastrac 6000シリーズは高速走行・安全性・操縦性で新しい基準を作った」と評価した。

■新システムを多数搭載し、作業効率向上

Fastrac 6000シリーズには以下の新機能も導入された。
• 最大66km/hの公道走行が可能
• 車載タッチスクリーン「iCON」から操作できる中央タイヤ空気圧調整システム(CTIS)
 →数分で圃場・道路に最適気圧へ自動変更
• 世界唯一の2基衛星受信装置方式による高精度自動操舵
• 自動旋回(ヘッドランドターン)複数モード搭載
• Twin Steer(前後輪独立操舵制御)による精密走行

用途に応じて前部・後部・キャブ後方の3カ所へアタッチメント装着が可能で、汎用性と拡張性の高さも特徴となる。

革新性と走行性能で高い評価を受けたFastrac 6000シリーズは、既存のFastracブランドのコンセプトを継承しながら、より高機能・高性能化された次世代モデルとして市場投入が進む見通し。

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