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ナブテスコ、精密減速機の小型領域に新製品投入、産業用ロボット市場の需要に対応

ナブテスコは12月2日、精密減速機事業において新たに「RVmini®シリーズ」と「Monocrank™シリーズ」の2製品を投入すると発表した。累計生産台数1,400万台を超える精密減速機「RV™」の技術を継承しながら、小型・軽量領域に対応することで、拡大する協働ロボットやヒューマノイドロボット市場の需要に応える狙い。

近年、産業用ロボット市場は従来の大型機に加え、協働ロボットや省力化装置など新用途が急速に広がっている。これに伴い、小型減速機の需要が顕著に増加しているが、ナブテスコの既存「RV™」シリーズは中〜高トルク領域で高評価を得ていたものの、小トルク領域には製品空白があった。今回の新製品投入はその補完を意図したものとなる。

RVmini®シリーズは小型・軽量ながら高精度を実現し、波動歯車機構を採用することで協働ロボットや半導体製造装置に適合する。一方、Monocrank™シリーズは高精度・高剛性を小型サイズで実現し、産業用ロボットや工作機械向けに最適化されている。両製品とも「RV™」の信頼性を継承し、ユーザー用途に応じた柔軟な提案が可能となる。

新製品は12月3日開幕の「iREX2025」に参考出展される予定で、ナブテスコは「RV™」と新製品群の組み合わせにより幅広いニーズに応えるソリューション提供体制を整備し、精密減速機市場での競争力強化を図る。

今回の投入は、協働ロボットやヒューマノイド分野の成長に直結する市場対応であり、小トルク領域の空白を埋めることで提案力を高めるとともに、累計1,400万台超の「RV™」技術基盤を活用した信頼性維持を前面に打ち出すものとなる。

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