・発光窓径φ35μm、125℃動作対応、小型化と高精度化を両立―
大同特殊鋼は11月28日、ロボット用途の光学式エンコーダー向けに、業界最小クラスとなる発光窓径φ35μmの赤外点光源LEDを開発したと発表した。125℃の高温環境下でも動作可能で、ロボット関節部などに搭載されるエンコーダーの小型化、高精度化に寄与する製品として展開する。
また、自動車やFA領域では高温環境下での使用要件が厳格化しており、125℃耐熱性能は実装の自由度を大きく高める。発表では「小型ロボット、AMR、精密加工機など、今後高まる高精度センサー市場に対応する基盤技術となる」としている。
同社は近年、磁気材料事業に加え、センサーや電子デバイス技術にも注力しており、今回のLED開発はその取り組みの一環。今後は、量産化とラインアップ拡大を進め、国内外のロボットメーカー・エンコーダーメーカーへの提案を強化する。
<製品概要>
• 項目:赤外点光源LED
• 発光窓径:φ35μm
• 動作温度:~125℃
• 主用途:光学式エンコーダー(ロボット・FA機器・精密制御装置向け)
• 特徴:小型化、高分解能対応、熱環境適応性向上
同社は今後、検証データ提供や共同開発を進め、市場投入を2026年度内に予定している。