リープヘル(Liebherr):2025年11月24日
リープヘルは11月24日、同社の役員であるソフィー・アルブレヒト(Sophie Albrecht)氏が、フランス経済への貢献が評価され、フランス国家功労勲章「Médaille de l‘Ordre National du Mérite」を受章したと発表した。授与式は、同社リープヘル・マイニング・エクイップメント・コルマール(Liebherr-Mining Equipment Colmar SAS)の工場敷地内で行われた。
クリンカート氏は、「創業者ハンス・リープヘル(Hans Liebherr)氏の孫であるアルブレヒト氏は、成功・責任・人間性を兼ね備えたリーダーであり、地域に持続的な投資を続けている」と述べ、同グループの経済的貢献に謝意を示した。
フランス国家功労勲章は1963年創設の国家勲章で、フランス国内で4番目に高い章位とされる。特別な功労を認められた人物に贈られるもので、外国籍受章者は例外的とされている。なお、同社では今年3月にも、ヤン・リープヘル(Jan Liebherr)氏が、French National Order of the Legion of Honour(レジオン・ドヌール勲章)シュヴァリエ章を受章している。
フランスはリープヘルにとって重要市場の一つであり、1961年にコルマールで最初の生産拠点を開設して以来、同国は同社の事業展開で中心的役割を担ってきた。
現在、コルマールではリープヘル・フランス(Liebherr-France SAS)がクローラー式油圧ショベルを、リープヘル・マイニング・エクイップメント(Liebherr-Mining Equipment SAS)が鉱山向け大型油圧ショベルを製造している。また、オクシタニー地域のトゥールーズ(Toulouse)/カンプサス(Campsas)/モンタルバン(Montauban)では、航空機用エアマネジメントシステムを生産し、欧州主要サプライヤーとして位置付けられている。
同社のフランス国内従業員は約4,000人、そのうち約3,000人がアルザス地域に在籍。リープヘルは地域経済への投資も継続しており、最近ではアルザスのナムスハイム(Nambsheim)で47ヘクタールの土地を取得。今後の事業拡張に活用する方針。