川崎重工業は11月27日、小・中型クラスの新型汎用ロボット「RS025S」を発売した。軽量化と高剛性設計を両立し、サイクルタイム短縮と軌跡精度を向上させたモデルとして、自動車部品、電気・電子機器、食品・生活用品製造分野などでの需要獲得を狙う。
制御装置には最新ロボットコントローラ「Fコントローラ」を採用。AIを活用した運転最適化機能、リモート監視、予兆保全などのスマートマニュファクチャリング機能を標準サポートし、保守負荷軽減と運転効率の最大化を図った。さらに、機構部品や配線配置を見直し、設置スペースの最小化や配線負担を低減する設計とした。
川崎重工では、同製品が同社RSシリーズにおける中核モデルとして位置づけられるとし、特にロボット導入の裾野拡大に寄与するモデルとして期待を示している。初年度は国内外で幅広い産業ユーザーへの展開を進め、需給拡大が続く中小型ロボット市場で存在感を強める構え。
■製品仕様概要
可搬質量:25kg
リーチ:1,725mm
軸構成:6軸
制御装置:Fコントローラ
用途例:搬送/溶接/シーリング/ねじ締め/組立/検査
発売日:2025年11月27日
同社は今後もFA・ロボット領域のラインアップ強化を進め、生産現場の自動化・省人化需要に対応していく方針。