kikai-news.net

ボブキャット、高出力と可搬性を両立したポータブル発電機「PG1140」を発表

・堅牢なトレーラー式設計で建設現場の電力供給を革新

ボブキャット(Bobcat Company):2025年11月21日

米国ノースダコタ州ウェストファーゴ発、建設機械メーカーのボブキャットは11月21日、新型ポータブル発電機「PG1140」を発表した。同製品は高出力、輸送効率、先進的な負荷管理機能を一体化した可搬式電源装置として、北米市場での販売を開始する。

■2基統合で輸送・設置コストを大幅削減

ボブキャットの製品スペシャリストII、ボビー・ランカー(Bobby Ranker)氏は「PG1140は、当社の既存モデルPG570を2基統合し、48フィートトレーラーに搭載した製品です。出力を統合しながら、輸送と設置にかかるコストを大幅に削減します」と説明。過酷な使用環境下でも信頼性、作業者の安全性、生産性を確保する設計になっているという。

■極寒環境でも安定稼働、27時間超の連続運転が可能

動力源には、最新性能技術を搭載したカミンズ(Cummins)製X15エンジンを2基採用。排気ガス再循環装置(EGR)を使用しない設計により、最低負荷の制約がなく、マイナス13度(摂氏マイナス25度)の極低温環境でも確実な稼働を実現する。

燃料タンクは1300ガロン超、ディーゼル排気流体(DEF)は92ガロンを搭載し、75%負荷時で27時間以上の連続運転が可能。給油回数を最小限に抑え、稼働時間を最大化する。大型オルタネーターの採用により、安定した電力出力と高負荷モーター始動時の対応力を確保した。

■現場での機動性と操作性を重視した設計

トレーラーは高い地上高を確保し、モジュール式の安全手すりとラダーを装備することで、現場での移動性と作業者保護を向上。地上からアクセス可能な配電盤と制御装置により操作を簡素化した。配電盤の背後には配線やスパイダーボックスなどの配電機器を収納でき、物流面での効率化も図られている。

▽主な仕様と特長
• 出力:1140kVA(912kW)、60Hz
• リンクボードパネルによる柔軟な電圧設定
• ブロックヒーターとバッテリー充電器用のショアパワーアクセス
• ティア4ファイナル排出基準適合

PG1140は建設、産業用途、緊急時の電源供給に最適な製品として、ボブキャットの北米ディーラーネットワークを通じて販売される。

■ ボブキャットについて

1958年にコンパクト建設機械産業を創始したボブキャットは、ローダー、掘削機、トラクター、多用途車両、テレハンドラー、芝刈り機、産業用エアコンプレッサー、フォークリフトなど、幅広い現場ソリューションを提供する世界的メーカー。現在は斗山グループ(Doosan Group)傘下の斗山ボブキャット(Doosan Bobcat Inc.)が同ブランドを所有している。

ニュースリリース

モバイルバージョンを終了