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ボッシュ・レックスロス、横浜国立大学に「フルードパワートレーニングラボ」開設

・油圧教育支援を強化、法政大学でも同施策を展開

油圧技術を活用した産業機器事業を展開するボッシュ・レックスロス(横浜市都筑区)は、横浜国立大学に油圧実習設備を提供し、同大学内に「フルードパワートレーニングラボ」が開設されたと発表した。同社による実習設備の大学提供は、油圧技術教育の支援と産業人材育成を目的とした取り組みで、法政大学でも同様のプログラムを展開している。

油圧技術は建機や工作機械など幅広い分野に不可欠な基盤技術である一方、教育現場で実践的に学ぶ環境は縮小傾向にある。これを受け、同社は産学連携を拡大し、油圧工学・制御技術を習得する学生への支援強化を進めている。

横浜国立大学に提供された実習キットには、油圧ポンプ、モータ、制御バルブ、シリンダーをはじめ、計測機器や制御装置が含まれる。大学院理工学府の学生は、同ラボで油圧システムの構築・計測・解析を通じ、ハンズオン形式の実習が行える。

さらに今年度は、ボッシュ・レックスロスAGのCEOであるステファン・ハーク博士らによる油圧技術講義が計4回開講される。講義と実習を組み合わせた形で最新技術の理解促進を狙う。

同様のプログラムは法政大学でも展開されており、同大学大学院デザイン工学研究科においても「フルードパワートレーニングラボ」を設置。学生向け講義と実習が年内に順次実施される予定だ。

同社は今後も教育機関との連携を強化し、日本の製造業・産業機械業界を担う技術人材育成への貢献を進める方針。

<産学連携プログラム概要>

■横浜国立大学(大学院理工学府 機械・材料・海洋系工学専攻)
・ラボ開設:2025年11月
・講義日程:
 11月12日(座学)/12月3日・10日(ハンズオン)/12月17日(ハークCEO特別講義)

■法政大学(大学院デザイン工学研究科 システムデザイン専攻)
・ラボ開設:2025年11月
・講義日程:
 10月10日・24日(座学)/11月7日(ハンズオン)/12月16日(ハークCEO特別講義)

■ボッシュ ・レックスロスについて
同社は油圧機器、FAモジュールコンポーネント、制御システムを中心に産業機械向け技術を展開。日本法人を含むボッシュ・グループは2024年に約4,280億円の売上を計上し、国内従業員数は約6,300人。

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