・第2世代Li-ion電池技術を採用、持続可能な鉄鋼生産を支援
カルマー社(Kalmar):2025年11月25日
今回の大型受注は2025年第3四半期の受注高に計上されており、機器の納入は2026年第1四半期中に完了する予定。
■鉄鋼業界の脱炭素化を後押し
アルセロール・ミタールは60カ国で事業を展開し、15カ国で製鉄事業を行っている。同社は革新的なプロセスを通じて、エネルギー消費を抑え、炭素排出量を大幅に削減した「スマート鋼材」の生産に注力している。
今回導入されるカルマー製フォークリフトは、過酷な製鉄環境下での効率的かつ安全で持続可能なマテリアルハンドリングを実現する。特に第2世代Li-ion電池ソリューションの採用は、アルセロール・ミタールの操業における環境負荷低減に向けた重要な一歩となる。
新型電池システムは、エネルギー容量の向上、熱安定性の改善、そして幅広い操業環境下での長期にわたる予測可能な性能を提供する。
■両社のコメント
アルセロール・ミタール・ハンブルク社のトーラルフ・ヴィンケル(Thoralf Winkel)最高経営責任者(CEO)は、「持続可能性と効率性は当社の事業の中核をなすものです。カルマーの実績あるフォークリフトソリューションと新しいLi-ion技術は、炭素排出削減と製鉄施設における性能向上という我々の目標に完全に合致しています」と述べた。
カルマーのベルント・パーゲル(Bernd Pagel)営業担当者は、「環境負荷を低減したスマート鋼材の生産というアルセロール・ミタールの使命を引き続き支援できることを嬉しく思います。当社の次世代Li-ion電池技術は、顧客の操業効率向上と排出削減を支援する上で大きな前進を表すものです」とコメントしている。
カルマーは重要なサプライチェーンにおける物品移動を世界中でサポートしており、港湾・ターミナル、配送センター、製造業、重量物流などに向けて業界をリードする重量物ハンドリング機器とサービスを提供している。全世界120カ国以上で事業を展開し、約5,200人の従業員を擁する。2024年の売上高は約17億ユーロ。