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HD現代、建設機械事業で社内人材育成強化

・キャリアアカデミーで先端技術研修を拡大、社内講師制度で技術伝承促進

HD Hyundai XiteSolution:2025年11月19日

HD現代(HD Hyundai)の建設機械事業部は、社内教育制度「キャリアアカデミー(Career Academy)」を通じ、デジタル技術など新分野に対応する人材育成に取り組んでいる。今年は研修プログラムを拡充し、実務と連動した教育体制の強化を進めている。

同アカデミーは、機能別能力(Functional Competency:FC)の診断データにもとづき、社員ごとのスキル課題を抽出し、必要な教育を体系化する仕組み。組織力と技術力の双方を強化することを目的とし、現場で活用可能な実践型研修を特徴とする。

講師は建設機械事業部の社員が担当し、研修カリキュラムの開発から講義までを担う。社内の専門知見を共有することで、技術伝承や教育文化の醸成につながっているという。参加者からの満足度も高く、社内技術力向上や知識共有、技術移転の促進など、成果が表れ始めている。

今年はFC診断分析により、新たに生成AI、CAN通信解析、建設機械向けデジタルソリューション、物体検知などの分野に学習ニーズが高まっていることが判明。これを受け、15種類の新講座を追加し、新技術領域を中心とした教育体制を拡張した。

HD現代人事運営シニアディレクターのチョン・ソンガン(Jeon Sung-kwan)氏は、「これまでに45講座・76セッションを開講し、851名が修了した。研修はスキル向上に加え、研究開発(R&D)、営業(Sales)、品質(Quality)、生産(Production)など部署間の協働を促進し、課題や知見を共有する機会にもなっている」と述べた。

同社は建設機械市場における競争力強化に向け、社内教育を技術革新と組織開発の中核施策と位置付けている。

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